カリフォルニアに住んでいて良かったなと思うことのひとつが、新鮮な野菜や果物が手軽に買えること。アメリカの農産物生産量は、州別で見るとカリフォルニアがダントツの一位です。
今回ご紹介するのは、そんなカリフォルニアでちょうど旬を迎えている洋梨を使ったデザート。
そのまま食べてももちろん美味しい洋梨ですが、ちょっとひと手間で豪華なデザートに早変わりします。

コンポートって?
コンポートは、果物を砂糖水やワインなどで煮込んだもののこと。もともとはヨーロッパの伝統的な果物の保存方法だそうです。
果物に砂糖を加えて煮詰めるとジャムになりますが、コンポートは果物そのものの形が残ったままシロップに浸かっているイメージ。
ただし、英語でコンポート(compote)と検索すると、ジャムやフルーツピュレに近いようなものも結構出てきます。日本語でイメージするコンポートは、英語だとポーチドフルーツ(poached fruits)の方が近いです。
材料

- 洋梨
スーパーで手に入りやすい品種のもの、どれでもOKです。個人的にはバートレット(Bartlett)の味と食感が好き。甘くてジューシー、実も柔らかめなので、どちらかと言えばそのまま食べるのに向いています。今回のレシピでもバートレットを使用しています。
ボスク(Bosc)という品種のものだと、実がしっかり目なので煮崩れの心配も少ないです。
甘味をつけたシロップで煮ていくので、完熟前のものや、ちょっと味がイマイチなものでも美味しく仕上がりますよ。 - 白ワイン
「特にこのワインじゃなきゃダメ!」なんてものは一切ありません。リーズナブルなもの、手に入りやすいものなんでもOKです。私はお酒が一切飲めないので、ワインについての知識も皆無。。。今回のレシピ作成にあたってリサーチしたところ、ピノ・グリやソーヴィニヨン・ブランという品種のブドウから作られているワインが向いているようだったので、このどちらかのワインを買っています。
アルコールはほとんど飛んでしまいますが、敏感な方や小さなお子さんが食べるのに心配な場合は、水だけで作ることもできます。白ワインを同量の水に置き換えてください。 - きび砂糖/甜菜糖/ メープルシロップ
シロップの甘味として加えます。お好みのものでOKです。 - レモン
レモンの皮は、ピーラーを使って表面の黄色い部分だけを薄く剥いてください。内側の白い部分を削ってしまうと苦味が出てしまうので気をつけて! - お好みのトッピング
上記の材料の他に、お好みで用意してください。ヴィーガンバニラアイスクリームや刻んだピスタチオがよく合います。

洋梨のコンポート(Poached Pears)
ジューシーで柔らかく、香りも良い洋梨。そのまま食べても美味しいけど、ちょっとひと手間でさらに美味しく、豪華なデザートに早変わり!
Ingredients
- 3 個 洋梨
- 480 ml 水 (2 US cups)
- 240 ml 白ワイン (1 US cup)
- 80 g きび糖 てんさい糖やメープルシロップでもOK
- 1/2 個分 レモンの皮
- 小さじ 2 レモンの絞り汁
- 適量 ヴィーガンバニラアイスや刻んだピスタチオなど
Instructions
- 洋梨の皮を剥いて縦半分に切り、種の部分をくり抜く。(Notes ①)
- 水、白ワイン、きび糖を鍋に入れて中火にかける。砂糖を溶かし、アルコールを飛ばすために2分ほど沸騰させる。(Notes ②)
- 弱火に落とし、洋梨、レモンの皮、レモンの絞り汁を入れる。クッキングシートなどで落とし蓋をし、弱火のまま20分煮る。
- 火から降ろして粗熱をとる。冷めたら煮汁ごと密閉容器に移し替えて冷蔵庫で冷やす。
Notes
①洋梨の皮を剥いたり芯をくり抜く際に、水とレモン汁少量を混ぜたものに潜らせながら作業すると、茶色に変色するのを防ぐことができます。
②白ワインの代わりに水だけで作ることもできます。